| 工藤氏: |
苦労は時代背景ですね。江戸末期から明治の話で、写真で見れる資料が少ない。また、雪も今とは違って、たぶんドカッと降ったと思うんですが、その程度がわからないことと、そのまま描いてしまうと多すぎて背景にならない。後ろはただ真っ白、なんてことになってしまう(笑)。生活だって、あまりみすぼらしいと、つらいしね。
こだわった点は、いろいろありますよ。例えば岩木山の形。山は見る方向によって形が違います。仁太郎の家から見た形と他の場所から見た形は違うはず。それに頂上も雪のある時とない時ではきっと形も違う。先日も、プロデューサーに、雪のない夏の頂上の資料が欲しいと無理を言ったところです。 |
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| 取材: |
本当にこだわってらっしゃいますね。
今回、工藤さんが集めて下さった美術スタッフは、この業界でも有名な方が多いのですが――。 |
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| 工藤氏: |
美術にこだわるということは、即ちクオリティにこだわることで、その力をもつ人がそうどこにでもいるわけではないんです。ただ、今回すごくラッキーだったことも事実。例えば山本二三さん、水谷利春さん。たまたま時間的にポッと空いてて、話をしたら、即OKでした。他にも、自分の後輩を含め、満足のいくスタッフで臨めたと、自信はあります。アニメ界では、きっと画期的なものになりますよ! |
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| 取材: |
すばらしいです。工藤さん個人としてのご苦労は? |
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| 工藤氏: |
不思議なんですけどね。前に『ルパン三世 くたばれノストラダムス』を担当した時は8kgやせたんですが、今回はなぜか1kg増えちゃって……(笑)。でも8kgやせた後は、すごいリバウンドがあって大変でした。 |
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| 取材: |
津軽三味線は、どうですか? |
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| 工藤氏: |
この仕事に関わるようになってじわっと、いいな、と思うようになってます。 |
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| 実はロック派の工藤氏。毎日一回は、ギターにさわって弾くほどだという。津軽三味線の心に響く音色にも心動かされた様子で、またひとつ世界が広がったようです。 |