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 青森県、金木村神原の船頭・三太郎の子として生まれた仁太郎。士農工商に属さない身分や、生まれてまもなく母を失うという不幸の中でもすくすくと育っていった。が、8歳のとき、当時流行っていた天然痘に冒され失明してしまう。それでも仁太郎は、笛や尺八に興味を持ち、幼いながらも自分の生きる術を模索する。 ある日、ゴゼのタマナの三味線演奏に魅せられた仁太郎は、三太郎を通じてタマナに三味線を教えてもらうよう頼み込む。タマナは娘のユキを連れての旅の途中であったが、しばらく神原に滞在して仁太郎にゴゼ三味線の手ほどきをする。そして三味線の基礎を指導し終えた後に、また旅立って行く。 仁太郎が11歳のとき、またも不幸が訪れる。父・三太郎までも亡くしてしまうのである。天涯孤独の身となった仁太郎は、タマナに習った三味線で身を立てていこうと決意し、アニキ替りの留吉や渡し場近くの宿屋の女主人お松たちに助けられて成長していく。 月日が流れ、仁太郎の評判は金木界隈では相応に知れ渡るが、そこにかつての幕府から保護を受けていた当道座(とうどうざ)が立ちはだかる。折りしも廃藩置県により、制度としての当道座は廃止されたのだが、前時代の権威にすがっている彼らは、仁太郎の人気を妬み、衝突を繰り広げることになる。この間、仁太郎はかつての三味線の手ほどきをしてもらったゴゼのタマナの娘ユキと再会し、ユキは仁太郎の最良の理解者となっていく。 仁太郎は何とか聴衆を喜ばせる三味線を弾こうと努力するうち、激しく三味線を叩くような演奏になっていく。そして、弦を切ったり皮を破いていく中で、それまでの三味線(細棹)が合わなくなってきていることに気づかせられる。 仁太郎は弘前に義太夫を聞きに行ったことを契機に、太棹に持ち替えたいと考えるが、それは仁太郎には手が出ない高価なものであった。
 一方、東京での遊学を終えて津軽に帰っていた造り酒屋の御曹司・菊之助は、家業を継ぐことと新聞を発行したいという気持ちに揺れていた。そんな菊之助は“自分の選んだ道をひたむきに邁進する”仁太郎の生き方に惹かれ、新聞社の経営を学ぶためにアメリカに留学することを決心する。そして、日本を離れるにあたって、仁太郎に太棹を進呈するのである。 菊之助の恩に報いる為にも太棹を弾きこなさなければならない仁太郎。だが、誰もがやったことのない奏法を極めることは容易な事ではなかった。もがき苦しむ仁太郎は、遂に寝食を断つイタコ修行に挑戦する。言語を絶する七日七晩の末、仁太郎は無我の境地に立ち入った。そんな仁太郎の前に、旧当道座がその威信をかけて送り出した「10年に1人の天才」田原坊が戦いを挑んできた…。
 
 
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